「みんなの活動発表会」事業提案 報告[その2]
2017年3月8日(水)19:00 茅野市民館 マルチホール
遊び案内人:柏木陽(NPO法人演劇百貨店代表/演劇家)
出演:「ごっこ遊びをご一緒に」に参加した皆さん
◎「ごっこ遊びをご一緒に」1年間の取り組みをご紹介!
参加者の皆さんと「作戦会議」で内容を検討し、「地域に出かけちゃおう!」「劇場でつくっちゃおう!」という2つの流れで行なってきた「ごっこ遊び」の数々を、実演をまじえて楽しく発表しました。
遠足気分で音あそび!「槻木舞台であそんじゃおう!」
市民館技術部の久保からご報告します。参加者と一緒に作戦会議。音楽家の片岡さん、柏木さんと下見に行って「まわりの自然の音と共演して、この舞台自体を楽器にしたらどうだろう?」という話になりました。
当日の様子。舞台のうえでワークショップを行ない、外からその様子を見ている人たちもいました。
舞台、面白いですよね。回り舞台も体験しました。その場で行なった音遊びも実演してみます。そして、みんなでその場でつくった「槻木舞台の歌」を歌いながら、5時のサイレンと共演してフィニッシュ。その歌を聞きながら、参加者の皆さんから感想をうかがいます。
「槻木舞台は知っていたが拝見したのは初めて。50年前はお芝居していたと聞いた。こういう形で舞台をしたり、次の世代へ、ここで新しい文化が紡がれていけばいいなと思った。市民館という空間と地域の舞台という空間とが、橋渡しになっていくような作業で、これからもかかわるチャンスがあれば良いなあと思いました。」
「この日、こんな風に遊びました。木の床で、周りが緑の多い鎮守の森で、さわやかな自然とともに楽しめる環境でした。初めてうかがったが、こんな地域の舞台、宝があるのに感銘を受け、即興の楽しさにも感動しました。」
チラシを見ていきたいなと思ったけど来れなかった方の感想「こうやってスライドを見ても、音を聞いても、すてきなところだな~、行けばよかったな~と残念に思う。次はぜひ参加したいです。この歌もすてきです。」
撮って残して見て発信!「茅野のCMつくっちゃおう!」
わたしたちがお伝えします。市民の提案があったフラッシュモブから発展して、2つの映像をつくることになりました。まずシャボン玉編から。
「シャボン玉、巨大ってどのくらいですか?」「わたしの体感としてはこーんな感じ。動くととっても幻想的ですてきな風景。生き物みたい。」「へえ!市民館特製のシャボン玉液、あの方の知恵も、あの方の失敗も、あの方の作戦も、すごーいものがたくさん入ってるって聞きました!」
シャボン玉仙人たちが、試行錯誤を重ねて何度も何度も工夫してつくりあげたスペシャルレシピ。当日は、大人の本気とこどもたちのきらきらの力が合わさって、すごーくすてきなシャボン玉ができたんです。
それでは、メイキングとCM映像をご覧ください。
次はフラッシュモブ編。このCMは、茅野のいいところや残しておきたい風景をバックにダンスを撮っちゃおう!というはじまりで、作戦会議でメンバーが茅野の好きなところ、いいところ、ここどう?っていうのをみんなでいっぱい出し合って、地図に付箋をばーって貼って、そんなところから始まっていました。その活動も自分たちにとって新しい茅野の発見になりました。残していきたいなあという気持ちをみんなで持ちながら、最後の撮影まで突き進みました。
わたしはこの子とふたりで、実はふらりとその日に参加しました。市民館で撮影だったんですけど、そのとき、その場所にたまたま集まった皆さんと、ひとつのものをやった、楽しんだって感じでした。そんなきっかけをくれた市民館って、とってもわくわくする場所で、とってもすてきな場所だな~って思いました、です!
あ、なんだか踊りたくなってきませんか? どうぞ、できたら一緒に踊りましょう。ステージにお越しください!
劇場の楽しさを出前でお届け!「おでかけ隊」
わたしたちは、いろんなところに出かけて演劇を体験してもらおうということをやっています。まずはちっちゃい子に体験してもらおうと、絵本の読み聞かせっていうか、絵本に書いてあることを一緒にやりましょ?ということをしてみました。やってみます。よろしければ皆さんもご一緒にどうぞ。
さあ、客席に散って! 散って!
一緒にやってみましょう!
多分、ここで見てるとなんのことやらと思うと思うのですが、いろんなところでご好評いただいております。そんな声をきいてください。0123広場館長さんからメッセージです。「最初どうなるかとどきどきしていたけれど、利用者さんも引き込まれて、楽しい時間をありがとうございました。演劇にふれる第一歩になってくれたらとおっしゃっていたのが印象的でした。また来てくださいね、待ってま~す!」……好評です!新たな隊員も募集中。演劇を広めていこうという気概のある方、お待ちしております!出張先も募集中です!
(?_?)が(^-^)♪に!「2日で舞台をつくっちゃおう!」
報告を劇にしてみました。1日目、アトリエ。相撲というストーリーを用意された音と明かりでどう表すか。「あたってる明かりでノリが変わったんです」「音がピタッとくると気持ちよかったです」「音と明かりでその場をつくる。そして人をどう動かすかっていうのが楽しかった」「つくりたい音をそこにあるものでどう表現するか考えるのが楽しかった」。
2日目は3チームに分かれて絵本から題材を決めて3分くらいの作品をつくることに。マルチホールにて。「ああ、どんどん時間がすぎてく」「やることがいっぱいあって苦しいよう」「照明増やせないの?色いれられないの?」「やっちゃうよ!そうしないとわかんないから」。
「あの、まだ音響卓も照明卓も触れていません…」「じゃあ発表ちょっと伸ばす?」。こうして結果…「苦しかったけど、やりきった!」「いちかばちかだったけど、なんとか…なった」「結局、2日でできちゃったじゃん」「うん」「できた」。
「…だけどさあ」「なんか、絵本にひきづられて説明的な舞台になっちゃったかなあ」「ああ、きのうつくってた生音、使わなかった」「やっぱ、照明卓、音響卓が準備されてると、そっち頼っちゃうよね」「結局、1日で舞台つくっちゃお、みたいな」「…まあ、一生懸命、がんばったよね」。以上です。
達人のやりとりを体感!「3日で舞台をつくっちゃおう!遊びの達人編」
市民館技術部照明の藤森です。この企画は「達人」が劇場という空間で「ぜんっりょく」で遊ぶのを皆さんに体感していただく3日間です。まずは達人の柏木さん・辻野ディレクター、明かりの達人で西村さん(仮面)・わたくし藤森、音の達人で片岡さん(仮面)・技術部音響久保から、制作の過程をご紹介。
「2日で舞台をつくっちゃおう!」のように、絵本を題材に3つの舞台をつくり、上演しました。その映像を抜粋してご紹介。「シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる」
「がまんのケーキ」
「うしバス」
藤森「暗転しまーす」 西村(仮面)「藤森くん藤森くん、これ暗転? なんかもれてる?」 藤森「はい、確認します」 西村(仮面)「まだもれてる」 藤森「あ、これです」 西村(仮面)「シルクハット族、これは暗転が大事なんだからね!」
リハーサルでの一場面です。「シルクハット族」は照明先行で作品づくりをしました。この絵本は、夜のおはなしなんだけどやさしいあたたかい気配だなあと。言葉での説明はせず、空間と空気感、ひとの動きで表現したいと思いました。気配を大事にするのに登場人物はひとりのほうがいいな。空間はどうしよう。夜のブルーはどんな色にしよう、と組み立てました。そしてテクリハの日。西村さんは「こうしたらもっとよくなるんじゃないかな、というアドバイスはするけど、ダメだししない」と言っていました。そしてこのシーンです。「シルクハット族」は本番1本目の作品。この暗転をつくることで、客席の皆さんを日常の世界から非日常の世界へ引き込んでいく、一番大事な場面なんだから、そこをすごくすごく大事にしてほしいと、強くダメだしされました。一緒につくっていくっていうことは、お互い意見を出し合ってやっていくので食い違うこともあるし、悩むこともたくさんあるけれど、それが、本当に楽しい時間です。今回の作品は、この3日間という時間のなかで、この人たちとでしか創れない作品。見ていただいた皆さんと、その時間を共有できたということも、そのときでしかありえないこと。わたしにはいとおしい作品です。皆さんと共有できたことを、本当にうれしく思っています。
そして柏木さんより、「がまんのケーキ」でヒロインを演じた、多分参加者最高齢のMさんにインタビュー。柏木「ワークショップに参加してるのは楽しい?」 M「楽しかねえけど、なんとなくみんな楽しそうだったからおれも黙っていたけんど、あんまりおもしろくなかったな」 柏木「なんで参加してくれたんですか?」 M「参加したかあなかったけど、みんながそう言うから、やってみたけんど。なんとなくおれの番じゃねえなあと思ったけど、自分(柏木さん)に引き込まれたんじゃあ」 柏木「誘われてるから来てる?」 M「はいはい、そうです。でもこりゃ最後だなと思ってた。もう年だからだめだね、もうおしまい」 柏木「でもまだまだ誘うよ、来てね」 M「はいはい」。で、固い握手。
取材して考えて劇にする!「はたちのはなし」
新成人へアンケート。とる前は「わたし意外と聞けるかも」「こたえてくれるかなあ?」「いや、アンケートとるなんてマジむり」。とった後「みんなけっこう素直だったよね」「案外大丈夫だった」「やっぱ、はたち怖え~。でも割と丁寧にこたえてくれました」。
「アンケート、なんかおもしろいのある?」「ほしいもの枕だって」「不安なこと、非常呼集。非常呼集ってなに?」「消防団じゃない?」「きっとすぐ呼ばれちゃうんじゃない」「じゃあ、やってみよっか」。
そして発表会。「はたちってきらきらしてる!」「思ったよりしっかりしてたぁ」「意外と大きな壁じゃない」「はたちって…忘れちゃった」「はたちのはなしって発表ぎりぎりまでつくってました」「アンケートを劇にするなんて、画期的~」「はたちのはなしって結構たのしー」「はたちのはなし、楽しかったー!」
…で?
「で、どうだったの?」って聞かれたの。たった9日でやれたの。楽しかったよね。で、どうだったの?って聞かれたの。…「なに聞かれてるかわからない~」。
「わたしは正直、未知の連続で、取材して、変な踊りして、変な舞台で発表して…。でもまたやりたいかな…って」「やればやるほど、面白いって思うところが違うんだよね、まとまらない~みたいな」「生みの苦しみだ」「でも、アンケートから読み解くこと、できた、かなあ?もうちょっと深掘り、できたかなあ」。…「まあ、またやるってもんじゃない?」。以上です。